トランプ関税の影響で、NYダウが暴落。それを受けて日経平均株価も大きく暴落していることは、ご承知の通りです。アメリカが世界各国からの輸入品に高額な関税を課せば、不景気になるのは考えなくても分かることですが、では何故に、トランプ政権は高額な関税をかけてまでアメリカを始めとする世界中を不景気に落とそうとしているのでしょうか？ちょっと考えてみたいと思います。

　誰も注目していませんが、表のように米政府の債務残高は現在36.2兆ドルに達しています。そして何とそのうち9.2兆ドルが2025年に満期をむかえるのです。これを無事に借り換え出来ないとアメリカ政府は破綻してしまいます。

　世界中の投資家に米国債を再び買ってもらうためには、どうすればよいでしょうか？

　株式を暴落させ、株式市場から債券市場に投資家の資金を移動させればよいのです。

　これが今、起きていることなのです。そのためのトランプ関税だと考えると、起こっていることが見えてきます。