株式会社塚本 代表取締役:塚本 恭夫
平時では石油は水なみに安いですが、有事の際、石油は大変な価値をもつ貴重品となります。当社は「我々は単に石油を売っているのではなく、石油販売を通してお客様に安全・安心をお売りしているのであり、顧客にとって石油は普段使うものというよりは、有事に備えて備蓄するものなのだ」との発想の転換をしました。そして当社にとっての顧客を再定義しました。「だれがターゲットなのか?」それを再定義したのです。
その結果、「非常用発電機用燃料補助タンク設置事業」という構想が生まれたのです。
そして今後も「防災」「安心」「エネルギー」というキーワードでその他の事業も手がけていきます。
また日本の不動産事業で培ったノウハウを活かす試みで、タイのシラチャにて不動産を取得しました。シラチャはバンコクから車で1時間半ほどのところにあり、外国では世界一日本人の人口密度が高い町です。20万人の人口のうち、日本人は1万5000人います。その日本人はすべて日本から派遣された企業の方々ですが、英語の出来ない日本人サラリーマンが殆どです。皆さん、近くの日本企業の工場で働いているのです。しかも圧倒的に単身赴任者が多い。当社は日本人専用のサービスアパートメントを数区分取得しました。2018年12月完成。これも海外における日本人の安全・安心という発想から行ったことです。
当社は広く、深く問題意識をもち続け、これからもブルーオーシャン戦略を維持し続け、新事業を開発し続けます。そして10年後に年間売上100億円・税引前利益5億円を目指してまいります。
私にとって社員とは家族のようなものです。確かに社員と家族とは異なります。しかし極めて家族に近い存在なのです。遠くの親戚より、毎日顔を合わせ、喜怒哀楽を共にしている社員の方がよほど親しいのです。私には理想の社員像というものはありません。何故なら、人は変わっていくからです。どんな人でも悩み、苦しみ、反省を重ねることで人格が変容していきます。私は今までひとりひとりの社員が驚くほど変化をして成長していく姿を目の当たりに見てきました。反省さえ出来れば、人は変われるのですから、あえて言えば、理想の社員とは反省をして自己理解・自己変革をしていける人ということになると思います。私にとってはどんな社員でも、縁あって共に働いているとても大切な友人なのです。
また、私は現在、通信制大学院にて臨床心理学を学び、臨床心理士の資格取得をめざしています。これも社員を人間的に理解したいという気持ちの表れです。